「夜の上海」 主演:本木雅弘/ヴィッキー・チャオ

メグミ 話題(?)作の「夜の上海」見ましたけど、どうだった?
奈津子 一言で言うと、全体的に古クサイ恋愛映画って感じだった。
メグミ この作品は原作がコミックで日中合作なんだよね。監督がチャン・イーパイって人で、脚本は日本と中国のスタッフかー。合作って何かと難しそうだけどね。
奈津子 本木雅弘が演じるトップヘアメイクアーティストの水島直樹が仕事で上海にやってきて、夜一人で街を散策している時に男っぽいタクシードライバーのリンシー(ヴィッキー・チャオ)に轢かれたことがキッカケで・・・・・・って所や会話とかもうやってること全てが古クサかったヨ。
メグミ それで本木雅弘がボキボキって骨を鳴らしながら踊っちゃうところとかね。館内失笑でしたよ。
奈津子 途中でリンシーが口紅買って、水島と車のフロントガラスや壁や地面にじゃれ合いながら漢字を書いて会話するシーンとかありえなかったわー。
メグミ 気づいたら道路と壁に太くびっしりと赤い字で埋め尽くされてんのね。口紅何本必要なんだよ!
奈津子 しかもペンキで書いたようにハッキリと書かれてんのね。いくら何でも無理があるだろ!
メグミ 竹中直人には、かなり期待してたのにちょっと空回りだったね。
奈津子 いやあの人はいつも空回り気味でしょ。演出が悪いんだと思うよ。中国だからってブルース・リーの物真似したりね。ちょっと竹中直人のキャラに頼り過ぎって感じだったな。
メグミ 名前が山岡“Love is over”(ミドルネーム)千尋はちょっと面白かったけど。
奈津子 他の脇役もぎこちなかったな。水島のマネージャーで長年付き合ってる高橋美帆役の西田尚美と、美帆が好きで上海まで付いて来た河口龍一役の塚本高史の2人のシーンがとくに古クサかった。
メグミ あそこは多分中国の方が演出したんだろうな。なんとなく日本にないアジアの恋愛ドラマぽかったし。
奈津子 悲しいことにみんなが大根役者に見えてしまった気がする。
メグミ 日中合作の恋愛映画って、そもそもどうかなと思った時には遅かったね。
奈津子 本木雅弘が4年ぶりに映画主演だからちょっと期待したけどなー。やっぱアジア映画といえばジャッキーでしょ。
メグミ ジャッキーは香港だけどね・・・。
奈津子 ジャッキーの「シャンハイ・ナイト」の方が面白いわ!



包帯クラブ(柳楽優弥 主演)

カナ 柳楽優弥の最新作『包帯クラブ』観てきたよ。
ユカ 石原さとみと共演してるやつだね。「包帯」の「クラブ」なんて変なタイトルだけどおもしろいの?
カナ 「傷ついた人の、傷ついた場所に包帯を巻いて、写真を撮る」のがクラブの目的なの。『池袋ウエストゲートパーク』の堤幸彦が監督なんだけど、独特の演出がすっごいリアルだったよ。音楽の使い方とか、風景の見せ方とか。柳楽くんはじめとした出演者もはまってたし。
ユカ 柳楽くん、これまでは内に秘めた性格の役が多い印象だったけど、今回は関西弁でサンダルはいておかしな格好してるよね。
カナ ディノっていうちょっとエキセントリックな男の子なの。人の痛みを知るため、とかいって、裸足で登校したり、体に爆竹巻いて大怪我したりするんだけど、人には言えない傷を抱えてるのよ。時々、感情を爆発させるところなんか、すごい迫力だったよ。
ユカ 傷…ねえ。包帯なんか巻いて、なんとかなるもんでもないでしょ。
カナ 石原さとみ扮するワラも、はじめはそう思うんだよ。その問いかけは映画の中で何度も出てくるの。包帯を巻いても直接何か変えられるわけじゃない、でも人の気持ちを知るための手がかりにはなるかもしれないって、ワラの気持ちが変わっていくわけ。
ユカ ふうん。確かに、傷つかずには生きていけないもんね。
カナ ワラは中学時代に疎遠になってしまった友達との関係を修復したいと思ってるんだけど、なかなかうまくいかないの。考え方や生き方の違いで、すれ違ってしまう友達同士が切なくて。自分の高校時代を思い出しちゃったよ。
ユカ それはわかるな。好きなのに、素直になれなくなって、距離が離れちゃった友達私にもいるもん。
カナ 泣きながら仲直りしてさ、青臭いって思いながら、ちょっとうらやましくなっちゃった。
ユカ 懐かしいな。みんな何してるんだろ。
カナ 今高校生の人が見たら、きっとクラスメイトや親友のこと考えると思うし、大人が見たら、その頃の必死だった気持ちを思い出すと思うよ。
ユカ 気持ちに響く映画か。ひとりで観にいってもよさそうだね。